愛媛リフォーム(築300年の家)
築300年の家の床下です。300年前の自然石の束石と束です。なんと床下に水溜りがありびっくりしました。
築300年の家
去年の年末にリフォームの依頼をいただき今月からリフォームを開始した築300年の
家です。
ご依頼いただいた時にとにかく家中が湿気ているそれに悪臭がするとの事でした。床
下に入り驚いたことに水溜りが有りました。
おばあちゃんの台所のフローリングや畳にカビが生えていて何故かわからなかった疑
問の答えがわかりました。
床下の湿気が一つそれに重大な原因がもう一つ有りました。前回のリフォームで壁と
天井は断熱材を充填していて窓はペアガラスのサッシに替えられているにも関わらず
床には断熱材の施工がほどこされていません!!!
今ではほとんどこんな工事をする業者はいないと思いますが今でも新築の家で壁の断
熱はかなりの断熱性能で施工しているのに床と天井は壁の断熱より低い断熱で施工し
ている業者がいます。
そういう施工で何が起こるかというと断熱の性能が悪いところで断熱欠損をお越しそ
こで結露を起こします。その結果この家では床が湿り床の表面や裏にカビが生えます。
そのカビが基で悪臭がしたりカビを餌にダニが発生したりアトピーを引き起こしたり
肺疾患の原因になります。現に築300年の家にお住まいで最近、他界されたおじい
ちゃんはかなり重度の肺疾患があったそうです。
おばあちゃんもかなり咳をしているそうです。最近この家に住み始めたお孫さんの子
供さんも喘息を発病して入院をして発作が起これば自宅で吸引器で吸引しないといけ
ないほどの症状だそうです。
この築300年の家もこの際、断熱性能の機能向上をはかろうと思います。今回の事
で我々、建築に携わっている者の無知でこの様な事が起きるのだなと痛感しました。
新たに建てる家もこれからリフォームする家もしっかりとした知識と技術力で施工し
ないとその家に住む人の健康被害まで引き起こすのだなと再認識させられました。