愛媛ドレーキップ窓
内開きこの開き方がドレーです。 内倒しこの開き方がキップです。
大新田の家(和モダンの家)
和モダンの家ではドレーキップ窓を使用しました。ドレーキップ窓は
ヨーロッパでは当たり前に使用されていますが国内ではあまり見るこ
とは滅多にありません。
ドイツにパッシブハウス級の家を見に行った時にはどの家もドレーキ
ップ窓を使用していました。当然、樹脂か木製のトリプル断熱ガラス
使用の窓です。
ドレーキップ窓について簡単に説明すると、ドレーとは内開き、キップ
とは内倒しの意味。つまり、ひとつの窓などで、内開きと内倒しといっ
た、ふたとおりの開閉が可能な方式を言います。
この窓の使い方ですが闇雲に使えば良いと言うものではありません。設計
段階で通風をどのように計画するかによって使用する場所を決めていきま
す。
決してどの部屋もドレーキップ窓を使用しても効果はありません。大新田
の家(和モダン)(プロバンス住宅)2棟とも計画的にドレーキップ窓を配
置しました。
初夏の無風で外気温が適温の時に1Fと2F窓を内倒しにして1Fの窓から冷気
を取り込みます。冷気を取り込むと室内の暖かい空気をお仕上げて2Fの窓
から暖かい空気は出ていきます。
無風の時でも温度差によって室内に風が起こり室外の涼しい空気を取り込む
ことが出来ます。
高低差のない1Fの窓を開けてもこのようにはなりません。このような換気を
重力換気と言います。空気の温度差で生じる浮力の利用です。
夜間に内倒しにしておいても少ししか開かないので防犯上も安全に換気ができ
ます。
このように設計段階で自然を同利用するかも家づくりでは大事だと思います。