住宅と健康について part2
冷えは万病のもと
「冷えは万病のもと」この言葉をご存知の方も多
いのではないでしょうか。実際に何がしらの病気
を抱えている人は大抵の場合、体が「冷え」てい
ます。
日本で古くから存在した東洋医学には「未病」と
いう言葉があります。未病とは、病気になる前の
状態、なんとなく体調がすぐれず、放っておくと
病気になりそうな状態の事を指します。冷えは未
病でありそのままでは深刻な病気を引き起こして
しまう状態と考えられていました。
未病を改善するためには、特に日々の生活の中で
体を冷やさない工夫が必要とされています。
低燃費住宅の様な冷暖房を極力必要としない「温
熱環境に優れた住まい」は、体から極力熱を奪わ
ない、健康で快適に過ごすための健康住宅なので
す。
「温度のバリアフリー」は健康住宅の絶対条件
健康住宅としてはシックハウス対策以上にもっと
大切かつ深刻にもかかわらず、ほとんどの方がご
存じない要素、それは「家の中の温度差」による
健康被害。いわゆるヒートショックと呼ばれるも
のです。
例えば、脳卒中や心疾患等の血管系の病気で亡く
なる人は約28%。その原因として最近注目され
ているのが「家の中の温度差」。特に寒い冬場浴
室やトイレ等で亡くなった方の多くは「家の中の
温度差」によって血管系の疾患を起こしている事
は、かなり前から大学の専門家などから警笛を鳴
らされていました。
断熱・気密性能の悪い家は家全体を温めるのには非
常に大きなエネルギーを必要とする為、住人は自分
の居る部屋だけを温めています。その為、使って
いなかった部屋や廊下、浴室等は非常に寒く、リビ
ング等の居室は暖かい状態となり、ヒートショック
の起きる危険な環境が出来上がります。
「温度のバリアフリー」は健康住宅の絶対条件だっ
たのです。