日米の住宅投資と住宅資産
日米の住宅投資額累計と住宅資産額
上の資料は国土交通省の資料です。左のグラフは1945年~2008年のアメリカの住宅投
資累計と住宅の資産額です。右のグラフは1969年~2009年の日本のグラフです。日米
ともに赤の折れ線グラフが住宅投資額の累計です。青の棒グラフは住宅資産額です。
日米ともに住宅投資の累計は右肩上がりになっていますが、住宅資産額はグラフの開始の
年から20年後には横ばい状態です。日本国民は住宅に投資しても資産としては残ってい
ないというのが現状です。下のグラフをご覧下さい。
日本の住宅はこのグラフが意味するように20年で減価償却されます。何を意味している
かと言うと住宅を購入するときに建築費として2000万円支払った人は20年後には2000
万円の投資がほとんど0になるという事です。
それも家を建てる人の大多数は住宅ローンで購入します。それも35年のローンを組む人が
ほとんどです。
アメリカでは2000万円を住宅に投資しても20年後も2000万円前後の資産があり日本では
2000万円を住宅に投資しても20年後はほとんど0の資産しか残らないのが現状です。日本
人は真面目に勤勉に働いて経済大国と言われていますが個人では裕福という実感がないのは
このあたりにも原因があります。
日本全体の国富というレベルで考えても政府は住宅政策を変えようとしています。長期優良
住宅もその一つです。
これからの住宅政策で空き家対策やリフォームそれも断熱改修や耐震リフォームも政府は推
し進めています。
これから住宅を建築される皆さんに言いたいことは最低でも長期優良住宅の認定を受けて長
きに渡りメンテナンス計画を立てていつまでも資産価値のある住宅を建築することをお薦め
します。